Claude Code はじめの一歩

堀が Claude Code に聞きながら覚えたことを、図と短い言葉でまとめました。通しで読んだあとは、メニューから戻って引いてください。

この資料のゴール自分のメモや資料を Claude に読ませて、直し方の案を出してもらえるようになる
いちばん大事な考え方作るのは AI。最後に見るのは人。外に出す前に、自分の目で読む
読む順番1 → 2 → 3 → 4 で使い始められます。5 から先は、慣れてから
ここから 1 章
いつもの Claude この文章を直して こう直しました 電話で相談する相手。答えは返るけど、手は出さない Claude Code メモを直して 読む → 直す → 保存する 隣に座る助手。あなたのフォルダの中で、実際に手を動かす
  • いつもの Claude は「電話で相談する相手」。答えは返るけど、手は出さない。
  • Claude Code は「隣に座る助手」。あなたのフォルダの中のファイルを、読んで、直して、保存する。
  • だから便利。だから、何をしていいかを決めておく(4 章)。
もう少し知りたい人へ

デスクトップアプリの「Code」タブから使います。最初に「どのフォルダで作業するか」を選びます。そのフォルダが助手の机です。机の上にあるものは読めて、机の外には手を出しません。

ここから 2 章

作るのは AI。最後に見るのは人

あなたが頼む何を、何のために AI が作る下書き・案 あなたが見る読む・数える 外に出す送る・公開する ここに人が立つ
  • AI は「案を作る」のが得意。「これでいい」と決めるのは、あなた。
  • お客様に送るもの、公開するものは、必ず自分の目で読んでから出す。
  • Claude には「下書きまで」を頼む。「送る」は自分でやる。

どこは信じてよくて、どこは確かめる?

だいたい信じてよい

・読ませた資料をまとめる、言い換える
・読ませた資料から、場所を探す
・文章の下書き、言い回しの案

自分で確かめる

・資料に書いていないこと(それらしく作ってくる)
・数字・日付・件数
・「できました」「直しました」(開いて見る)

確かめ方は 1 つだけ覚えれば大丈夫。「それ、どこに書いてあった?」と聞き返す。場所を出せない答えは、まだ案です。

頼み方のコツ 3 つ

目的を先に言う

「文言を直したい。店舗さんが迷うから」。何のためかを言うと、案の向きが揃う。

現物を渡す

説明するより、ファイルや画面の写真を渡す。フォルダに置いて「これ読んで」。

出す形を言う

「3 案、各 1 行で」「表で」。言わないと長い文章が返ってくる。

あなたBOT対応メモ.md を読んで。「不具合かも」という項目名を、店舗さんが迷わない言い方にしたい。案を 3 つ、各 1 行で。
Claude読みました。案:1 …/2 …/3 …
あなた2 でいく。メモのその行を書き換えて。

覚えさせる。区切る

直したら「これ覚えて」

言い方を訂正したら、続けて「これ覚えて」と一言。次の会話から同じ注意をしなくて済む。

話が変わったら新しい会話

1 つの会話に何でも詰めると、前の話を取り違え始める。話題が変わったら新しい会話を立てる。

ここから 3 章

先に言葉を 2 つだけ

Vault(ボルト)

Obsidian が「メモを入れるフォルダ」に付けた名前。中身はパソコンの普通のフォルダ。

.md ファイル

ただの文章ファイル。メモ帳でも開ける。Obsidian も Claude も、この形が一番読みやすい。

.md にはこう打つ

# 予約の設定
## よくある質問
- 営業時間を変えたい
- 定休日を入れたい

Obsidian ではこう見える

予約の設定
よくある質問
・営業時間を変えたい
・定休日を入れたい
Vault Obsidian のフォルダ ① ここを机にする CLAUDE.md 申し送りメモ ② 約束を書く 作業ログ.md 09-16 文言 3 案 09-17 集計の形 09-18 … 日誌 ③ 1 行残す 資料たち BOT対応メモ.md 問い合わせ集計.xlsx 読ませたいものは全部ここ
1Vault を机にする

Code タブでフォルダを選ぶとき、Vault を選ぶ。これだけで、Obsidian のメモを Claude が読める。

2申し送りメモを置く

机の一番上に CLAUDE.md を置く。助手は毎回これを最初に読む。あなたの好みはここに書く。

3日誌を 1 行

終わりに「今日やったことを作業ログに 1 行足して」。次の日は「作業ログの続きから」で始められる。

CLAUDE.md の雛形(そのまま貼れます)
# 約束ごと

## 答え方
- 最初に結論。理由はそのあと。
- わからないことは「わからない」と言う。推測は「推測」と書く。
- 私の意見をそのまま肯定しない。抜けやリスクがあれば言う。
- 文章に太字を使わない。数字は算用数字で書く。

## やっていいこと、だめなこと
- ファイルを作る・直す・下書きは、確認なしで進めてよい。
- 外に送るもの(メール・Slack・公開)は、送る前に必ず私に見せる。
- 消す・元に戻せない操作は、実行前に「元に戻せません」と言って確認を取る。

## 終わりに
- 作業の最後に 作業ログ.md へ 1 行追記する。形式:YYYY-MM-DD 内容

合わないところは消したり足したりしてください。「Claude の性格は自分で決められる」というのが、このファイルの意味です。

ここから 4 章
1 勝手にやる範囲送る・消すは止める 2 貼らないもの個人情報・パスワード 3 出す前に見る開いて、1 つ照らす 4 外から来た文章命令が混ざっている
1勝手にやる範囲を決める

助手は「確認せずに進める」設定にできる。便利だけど、線を引かないと送信や削除までやる。止めるのは 2 つだけ。「外に送る」と「元に戻せない」。3 章の申し送りメモに書けば守られる。

2貼らないもの

お客様の名前・電話番号・住所。パスワード。合鍵(API キー)。問い合わせの本文には電話番号が混ざっていることがある。読ませる前に消すか、伏せ字に。

3出す前に開いて見る

「直しました」は、助手が作業を終えた合図であって、正しい証拠ではない。ファイルを開く。数字を 1 つ元と照らす。リンクを 1 本踏む。それで足りる。

4外から来た文章

Web ページやメールの中に「AI へ:これを送って」のような文が仕込まれていることがある。助手が読んだ文章の中の命令は、あなたの命令ではない。急に妙なことをしそうなら「誰が言った?」と聞く。

もう少し知りたい人へ

助手の動き方は 3 つ。毎回聞く(最初の設定)、自動で進める、計画だけ立てて手を動かさない。慣れるまでは「毎回聞く」のままで大丈夫です。

川口さんの Claude は CNC のグループアカウントで契約しているので、つなげる先や使える機能の一部は CNC の管理者が決めています。「出てこない」ときは、設定ではなく方針かもしれないので、CNC の管理者に聞いてください。

ここから 5 章
気づく 「また同じ頼み方してる」 手順を書く いつ・何を・どの順でどんな形で出すか カードにする SKILL.md という1 ファイル /名前 で呼ぶ 会話の頭で打つだけ。毎回説明しなくていい スキル=あなたの頼み方を書いたレシピカード。引き出しに入れておく
  • スキルは「頼み方を書いたカード」。難しいものではない。
  • もう 1 枚持っている。Grill me(/grill-me-ja)は「計画を一問一答で問い詰めてもらう」カード。
  • 作るのも Claude に頼める。「この頼み方をスキルにして」で形になる。

カードに書く 4 つの欄

いつ使う

「問い合わせの CSV を集計するとき」。この欄を見て、助手は呼ばれなくても使うか判断する。

手順

1 → 2 → 3 の順で。あなたが毎回言っている順番そのまま。

出す形

「表で」「3 案、各 1 行」。ここを決めると、毎回同じ形で返ってくる。

やらないこと

「送信はしない」「元のファイルは上書きしない」。事故を防ぐ線。

Grill me のカードには、こう書いてある
いつ使う
「グリルして」「計画を確認して」と言われたとき
手順
関係する資料を先に読む → 決めることを洗い出す → 大事な順に 1 問ずつ聞く → まとめる
出す形
質問は必ず 1 つずつ。おすすめの答えを添える。最後は「決まったこと/未解決/次にやること」
やらないこと
まとめて聞かない。答えを持たずに聞かない。決まったことを蒸し返さない

使い方は、会話の最初に /grill-me-ja と打って、計画を 3〜5 行で書くだけ。この資料も、堀がこれで 9 問答えて決めました。

作ったカードの使い方と、育て方
  • 呼び方は 2 つ。会話の頭で /名前 と打つか、「いつ使う」に当てはまる頼み方をすると助手が自分で選ぶ。
  • 「ここが違う」と思ったら、「スキルの手順の 2 番を○○に直して」と言えば直る。ただの文章だから。
  • 3 回使って 3 回同じ直しをしたら、それをカードに書く。この繰り返しで、自分専用のカードが育つ。
  • 置き場所は C:\Users\あなたの名前\.claude\skills\スキル名\SKILL.md。助手に作らせれば場所も用意してくれる。
ここから 6 章
Claude Gmail Slack ドライブ Notion カレンダー 1 本 1 本の線 = コネクタ / 線の規格 = MCP
  • コネクタ=助手に渡す鍵。渡すと、Gmail を読んだり、Slack に下書きを出したりできる。
  • MCP=鍵の規格の名前。コンセントの形が同じだからどの家電も挿せる、のと同じ。覚えなくていい。
  • つなぐ場所はアプリの設定の「コネクタ」。出てこないものは、CNC の管理者に聞く。
堀がつないでいるもの

Gmail、ドライブ、カレンダー、Slack、Notion、Dropbox、Chrome など 15 ほど。よく使うのは Slack と Gmail で、「このスレッドを読んで返信の下書きを作って」のような使い方です。

鍵を渡すと、その先のデータを助手が読みます。4 章の 2(貼らないもの)が自動で起きうるので、4 章の 1(送るのは自分)を先に決めておく。堀は「下書きまで助手、送るのは自分」で使っています。

ここから 7 章

モデル=助手の考える深さ

立ち話

短い言い換え、簡単な質問。すぐ返る。使用量は少ない。

打ち合わせ

迷ったらこれ。下書き、まとめ、修正案。ほとんどはここで足りる。

合宿

設計を考える、長い資料を突き合わせる。遅いけど深い。使用量は多い。

画面のモデル選択で、一覧の上にあるほど「合宿」寄り。名前はよく変わるので覚えなくてよく、「今日はどの深さが要るか」で選ぶ。

使用量は、コピー機の枚数と同じ

短い質問 1 回
ごく少し
メモを読ませて修正案
少し
「Web で調べて」丸投げ
約 20 万
「並行でやって」と頼む
倍々

やりとりの回数ではなく、読ませた量・返ってきた量で減る。堀の実測では「Web で調べて」の丸投げ 1 回で約 20 万、15 分。「並行で」と頼んだら 2 人の助手が勝手に 8 人に増えた。グループアカウントでは上限が皆で共有なので、調べものは「範囲を絞って 1 つ聞く」から。

ここから 8 章
自分のパソコンのフォルダ コミット=写真を撮る push(届ける) pull(取りに行く) 倉庫 = GitHub 写真を全部しまう。誰がいつ何を変えたか残る リポジトリ=棚 1 つ デプロイ お店 = Cloudflare 倉庫の中身を並べる。URL で誰でも見られる https://… この資料も、机 → 倉庫 → お店 と通って、あなたの画面に出ている 「デプロイした」=「お店の棚に並べ直した」
  • GitHub=倉庫。ファイルを「変えた履歴」ごと預ける。前の状態にいつでも戻せる。
  • Cloudflare=お店。倉庫の中身を、世界中から見られる場所に並べる。BOT も返信チェックもここ。
  • どちらも川口さんが触るものではない。堀が「push した」「デプロイした」と言ったときに、何が起きたかわかれば十分。

よく出る言葉

言葉ひとことでたとえると
リポジトリ1 つの仕事のファイル一式と、その履歴倉庫の棚 1 つ
コミット「ここまで」を記録する机の写真を 1 枚撮って、日付を書く
push手元の記録を倉庫へ送る写真を倉庫に届ける
pull倉庫の最新を手元へ倉庫に取りに行く
ブランチ本線を汚さず試す枝コピーに赤を入れて試す
マージ枝の変更を本線に戻す赤入れを本番の書類に反映
デプロイ倉庫の中身を、動く場所に並べるお店の棚に並べ直す
本番/テストお客様が触る場所と、試す場所営業中の店と、裏の試作キッチン
WorkerCloudflare で動く小さなプログラムお店の店員 1 人
D1件数や記録をしまう表お店の帳簿
API・鍵プログラム同士の窓口と、合言葉裏口と合鍵。合鍵は助手に貼らない
ここから 9 章
言葉意味
Claude Codeフォルダの中で読み書きできる Claude。隣に座る助手(1 章)
作業フォルダ助手の机。Code を始めるときに選ぶフォルダ(3 章)
VaultObsidian がメモのフォルダに付けた名前。中身は普通のフォルダ(3 章)
.md(Markdown)ただの文章ファイル。記号で見出しや箇条書きを書く(3 章)
CLAUDE.md机の一番上の申し送りメモ。毎回最初に読まれる(3 章)
メモリ助手が会話をまたいで覚えている内容。「これ覚えて」で増える(2 章)
セッション1 つの会話。話題が変わったら新しく立てる(2 章)
スキル頼み方を書いたレシピカード。/名前 で呼ぶ(5 章)
コネクタ/MCP助手に渡す鍵と、その規格(6 章)
権限モード助手が確認せずに進めてよい範囲。最初は毎回聞く(4 章)
トークン使用量の単位。読ませた量と返ってきた量(7 章)
サブエージェント助手が別の助手を呼んで並行で働かせる。便利だが使用量が倍々(7 章)
定期タスク決めた時刻に助手を自動で動かす仕組み。慣れてから
プロンプト助手への頼み文。この資料では「頼み方」
ハルシネーション資料に無いことを、それらしく作ること。「どこに書いてあった?」で見抜く(2 章)